映画じゃないバカ時報 音楽編〜ロックはUSとUKとJだけで分類しちゃダメだよ〜
長らく、チミチミと誰が読んでるか不明なまま、映画についてお話ししてきたわけですが、「映画は観るのに時間がかかる。このままでは読者を逃してしまう!」ということで、映画とは全く関係ない(とはいえ私の感覚の中では地続きの趣味)である音楽について評を書いてみようと思います。
が!!!
僕は楽器はピアノやらギターやらトランペット、バイオリンなど弦楽器などなど、ほんと手遊び程度に(ほんと!)弾けたりするものもままあるものの、
〜なぜならうまい人がいて俺が教えてよって言ったら少し教えてくれたから、世界は親切な人に溢れてる〜
何かバンドやってたわけでもないし、なんなら読譜はフランス語くらい苦手です。TAB譜は英語くらい苦手です。
およそ15年にわたって古今東西の映画に金を使い、神保町で映画理論・映像理論・監督論などなどの古い映画本を買い集め、今もたまに衝動買いに近い形でイギリスやアメリカの芸大生が使う教科書を買い込んでは、破産寸前の状態になるほど熱量を注いできた映画のように自信を持って語ることができない。
なぜなら音楽理論はわからないから。
と、いうことは、評することはできないの?
いや、諦めちゃいけない。評論はできなくとも、評することは感性でできるはず。
という淡い期待と、怖い音楽好きな人たちに血祭りにあげられる恐怖を胸にこれを書いています。
さて、理屈ではなく感性で、ロジックではなくエモーションで音楽評を書くとなると、
『僕が好きなレコメンドバンド選』しか手段が思い浮かばなかったんですね。
ということで、僕が好きなバンドを考えてみようと思ったところで、ジャンルを考えないといけない。
僕はロック、ジャズ、ブルースからEDM(エレクトロ好きな皆さんごめんなさい、EDMはエレクトロの中でもサブジャンルでしかないということは存じております、わかりやすいので便宜上)、果ては…なんとクラシックまで聴きます。
一応、カラヤン指揮のオケの演奏の他の指揮との目立った特徴とか、ゴシック、ロマンなどの違いくらい、あとは体系化してないものの、好きな曲はいくつもあります。
と、いう中で今回選んだのはロック(ロックと名のつくジャンル全部な)。
しかもその中でもUKでもUSでもJでもない、日本に届きにくいロックバンドのおすすめ評です。
つまり、「ロックの第三世界を開拓しないか!」評です。
今回はデンマーク、オーストリア、ポーランド、ブラジル、南アフリカです。
アジア編とかはまたやります。
主に2000年以降デビューでおすすめしていきますよ。では行ってみよう!
気に入ったらディグってね。
▼Communions(2014〜)
さて、2017年に待望のデビューアルバムを出し話題になっていた、このバンド。コペンハーゲン出身のバンドでIceageのチルドレンとも。
音楽は当時評された通り、The Libertines×The Stone Rosesのサウンドだったりします。
発表曲はそんなに多くないので聞いてみてください。
最新EPから
Flesh and Gone,Dream and Vapor
▼KONGOS
こちらは南アフリカの国民的シンガーソングライターKongosさんの4人息子が結成したロックバンド。ミクスチャー系でビートルズの影響も感じつつ、グルーヴはアーシー(earthy)だと言われています。
どの曲もグルーヴが好きですね。アフリカの地が(血がじゃねぇぞ)そういうグルーヴを生み出すんですかね。
代表曲
Come with Me Now
▼The Grates
女性ボーカルのダンスポップロックという感じのバンドです。
発掘に至る過程での発見なのですが
①オーストリアはハード、メタル系がなぜか盛ん
②PVが前衛的
です。聴きやすいかな、と思います。
代表曲
Turn Me On
▼The Kurws
ポーランドに皆様どんな印象があるでしょうか。ポーランドシーンを僕がディグした時に思ったのは、「おい、どんな国だよ」
でした。前衛的なジャズやロックの宝庫でございます。
ただここで紹介するのはThe Kurwsです。
ガレージパンクという感じの曲調で好きな人は好きかと。僕は大好きです。
紹介するのは前衛的でもある
Lech Walesa
○ブラジル
▼O Terno
ブラジルのロックバンド。3ピースなのでシンプルな曲調で多くがラテンのリズムがしっかり根底にある、って感じです。
曲の割にPVがシリアスだったりします。
Culpaをご紹介
さてさてみなさんいかがでしたでしょうか。
世界は広いですね。
僕は音楽評は2度としたくないです。
辛すぎる。ではでは。