素人サブカル批評

草映画ライターとして映画評論。たまに他のサブカル評論。

映画バカ時報 2019.4.8. 「強めのファンは文化を殺す」

お久しぶりです。

およそ8ヶ月ぶりの更新。

この間色々なことがありました。

血尿が出たり、吐血したり、肝臓に腫瘍が見つかったり。ほんと内臓がいかれると、大したことなくても重病になった気がします。

この半年、僕にはツキが回ってきてない気がしてならないです。今も若い夫婦が住む私の隣の部屋では「カズコさん」という「綺麗な女性」に関する「LINE」を巡る、なんらかの(まあたぶんゲスの極まる、アパ的な、Morningから連想されるアイドルの後藤さんも最近経験したアレだと推測されるのですが)問題に端を発して、阿鼻叫喚の事態が、そろそろ眠りにつこうかという今勃発しています。

 

というわけで、最近あまりロードショーものを観れていない私はここで、カズコさんの問題の収束まで過去観た映画を思い出しながら映画評を書いてやろうとしています。

 

 

お題は「強めのファンは文化を殺す」です。

よくあるパターンですよね。

インディーズバンドがメジャーになった時のお局ファン。

サッカーとかもそうですね、よく起こります。

当然映画にも起こるわけです。

パターン1

「映画好き」名乗れるか論争。

これはよく僕が巻き込まれるやつ。確かに僕は並みの映画好きより映画を見てる本数は多いと思うんですけど、たくさん映画を見ている人がより映画好きかはわからないですよね。そんな、株主じゃあるまいし。金出した分は認められたいのはわかりますが、「○○=僕の前でよく映画好きって言えるな」ってあたかも俺がマウンティングする人みたいに言わないでください。

パターン2

「あんな映画は映画じゃない」

これ本気で言う人も結構います。「映画を冒涜している」とか言い始める人。映画を冒涜とか、映画史をちょっと学べばあんまり言えることでもないんですよ。もともと映画は見世物小屋(ところで、これ言う人『フリークス』ちゃんと観た?)の興行主が牽引して盛んになった文化なんですね。映画は基本的に映画館でやってれば映画だと思います。なんならVシネマとか、テレビ映画という文化もあったわけで、もはや定義は「1本の映像作品としてまとまった映画を名乗るもの」程度でしかない気がします。

最近はNetflixだった映画賞出してるわけで、映画のいいところはその懐の深さというか、世の中にある汚いものも綺麗なものもアートなものも娯楽なものも良いものもクソなものも全て飲み込むところな気がしています。

だから、僕はたまにここでクソ映画論やってるわけです。なんでこんな映画作っちゃったんだろーなーとか考えながら見るのもまた楽しいじゃないですか。そりゃ、嫌いだし、お前映画なめてんの?とは思うこともありますけど、映画ではある。映画なんて大したくくりではないですよ。

パターン3

「映画は映画館で見なきゃダメ」

これをしたり顔で言う人がいると僕はドロップキックをしたくなります。確かに映画館で観るとより良い映画はありますね。最近だと『ボヘミアンラプソディー』とか。ライブエイドのシーケンスとか、あれはやっぱり大画面大音量高音質で体感したいものではあります。

が、映画って高いんですね。最近1900円のところあるし。ストーリーを楽しむのであれば、どんな映画もテレビで観れると僕は思います。トイレも自由に行けるし。なんなら夕飯食いながら見れます。映画好きな人たちは最初に感動した映画が午後ローとか金ローとかだったりしないんでしょうか。僕は最初に感動して「映画はいいな!」と思ったのが10歳くらいで観た『スタンドバイミー』だったんですけど、確か木曜洋画劇場でした。その感覚は大切にしていきたいと思います。「気軽に感動する、これも映画のいいところ」。はい、これスローガンね。

パターン4

「○○監督はメジャーに魂を売った」

はい、これも厄介です。バンドに通ずるものがあります。最近だと、新海誠の『君の名は。』。新海誠は確かに『秒速〜』とか『言の葉の庭』の作家性が本来のものだと思います。

ざーっくりいうと「運命の否定」って感じ。

出会いそうで出会えない2人が最後までやっぱり出会えない、というストーリーが多めではあります。ただ、『君の名は。』は別にミニシアターでファンの皆さんがオフ会感覚で観るために作った映画ではなく、あの東宝さんが結構なフルスイングで作った映画なので、インディペンデント映画ではないんです。

メジャーの娯楽映画が悪いなんてことは絶対なくて「『君の名は。』『シンゴジラ』売れたぞ!もっと売れるメガヒット映画作ってやろう!」って東宝の人が思ったら、日本映画界にとってはラッキーじゃないですか。

東宝東映・松竹なんて、不動産会社になりかけてたんだから。

そもそもインディペンデントでああいう良作を作り続けられる才能の持ち主がインディペンデントしか作らないのは文化産業の損失ですよ。

僕は確かに昔から見ていたから『秒速五センチメートル』とか好きです。業が肯定されている映画で好みでもある。ただ、やっぱりそれとは別にマーベル映画も楽しいし、シンゴジラも君の名はも楽しく観ましたよ。映画がもたらすものは喜怒哀楽全部です。

 

夫婦喧嘩が収まるまで書き連ねてみました、この映画評(というか映画論の批評)如何でしたでしょうか。個人的にはあんまり面白くない文章を書いてしまって、死にたくなってんですけど、まあここに書いた映画好きはところを変えていろんなところにいると思うので、写真とかスポーツとか色々趣味でやってること、好きなことで出くわした時には「そもそも、そんな大したもんだっけ?」って引いてみてあげてください。たぶん、今までうるさいコアファンだと思ってた人がただのうるさ方だと気付けるんじゃないかな、と。

 

夫婦喧嘩は収まりませんが、この辺で。

なるべくたくさん更新したいんですが、ロードショー観れてないのと、みんな待望クソ映画評がなかなか手が伸ばせてないので、令和元年はもうちょっと頑張って更新していきたいです。

読まれてるのかわからないんだけどね。

みんな読んだらレスポンスプリーズ。。。