素人サブカル批評

草映画ライターとして映画評論。たまに他のサブカル評論。

映画バカ時報 2018.4.6.

お久しぶりです。

3月から多忙が続き、映画館に行ってる暇どころか、映画を観ている暇さえもなくなりそうになっております。

ところで、映画を観たり、本を読んだりという時間は、仕事についてあれこれ考え続けるよりも、創造的な時間だったりします。

意識的に考え続ける時間があったとして、その下には無意識のアイデアがあるわけです。

ただ意識が無意識に蓋をするので、無意識のアイデアはそうそう浮かんできません。そこで、全く関係ないことを考える映画や本の時間、それにこの文章を書く時間が大切になってくるわけです。「10分以上考えているのは考えているのではなくて、悩んでるだけ」という言葉がありますが、その通りだと…はい、言い訳です。

 

さてさて、映画を観たと言っても、Netflixで観ただけなんですが、まあ、映画であることは変わらないので映画評したいと思います。

 

『アナイアレーション』

人生初、Netflix映画を観てみました。

完成度が高いです。お金かかってるのは確かなんですが、あまり金をかけてなさそうなところのアナログ面も工夫があり、構成も脚本も演出もちゃんとしてます。

ナタリー・ポートマン主演映画です。『絶滅領域』という小説が原作。

ナタリーさんと言えば、『レオン』で天才子役として名を馳せ(ジャンレノより演技うまいんじゃね?って言っちゃダメですよ)、『スターウォーズ』で全宇宙的なヒロインになり、『ブラックスワン』やらなんやらとコンスタントにヒット作を引き当てていきますね。

6カ国語くらいしゃべれる超才女でもあり、ハーバードとイエールに同時合格した、ユダヤ系アメリカ人でイスラエル国籍所有、とまあ自己紹介に事欠かない人です。

ちなみにWikipediaが面白いので、ぜひ。スカヨハとナタリーさんが乳の話以外、どう盛り上がるのか、個人的にはナゾです。ナタリーさん、いわゆるハリウッド系女優とは違いあまりグラマーとは言えないので、女性人権活動家とかに好かれそうですね。

しばらく、ラブシーンをしない期間などありましたが、この映画ではちゃんと(「ちゃんと」の定義にもよりますが)ベッドシーンをこなしてます。

 

全体的な雰囲気や終わり方の哲学的な感じにホドロフスキー感を感じます。

でも、仮にこれをホドロフスキーが演出していたら、さらに意味わかんなくなっちゃって、たぶんそのまま意味消失するので、適度な感じがよかったです。

適度を超えるとカルトになります。個人的にはホドロフスキーは好きなんですが、ホドロフスキーが「誰もが認める素晴らしい監督」だとは微塵も思っていないので。

今後、Netflix映画やドラマというのは、映画制作会社やらテレビ局やらを危機に追い込むのかもしれないなあ、と思わせてくれるいい映画でした。

 

アメリカン・ギャングスター

 リドリー・スコットの映画を観るときに、大切なのは『デュエリスト』を観ておくことな気がしています。リドリー映画は基本的に場所や世界観、時代を変えながら、デュエルし続けるものだからです。

デュエルがどうなるのかもほとんど変わらないので、ストーリーの行く末にどきどきすることに煩わされず(じゃあなんで観るんだという話なんですが)、リドリーの世界観に酔いしれたいならオススメします。

デュエリスト』をギャング物にするとこの映画になります。

いやーデンゼル・ワシントンでよかったよね、ほんとに。これウィル・スミスとかだったらマジで観てらんないからね。

リドリー・スコットは当てるときは大当たりさせるし、外すときはフルスイングで外すタイプの映画監督なんですが、『アメリカン・ギャングスター』はそういう意味でよくも悪くもリドリー感が少ないというか。普通に観て、「まあまあだな」と思って、後々考えるとリドリーさん映画だったことを思い出すって感じがします。

絵作りはきれいだし、かっこいいので、さすがCM系って思います。こだわりの映画監督というよりは、職業作家として手堅く作ったという感じがします。