素人サブカル批評

草映画ライターとして映画評論。たまに他のサブカル評論。

バカ映画時報第4弾

バックナンバー第4弾

 

アイアムアヒーロー
なんか、好意的な論評の多い、漫画原作の実写映画見てみました。
基本的にはゾンビパニックものなのだけど、パニック感があんまりない。
ショットガンで10秒に1回吹き飛ぶ脳髄は一見の価値あると思うのだが、リズム感がない。あそこはコメディなのだから、クラシックでもポップスでもいいから、音楽かけて笑い飛ばす感じで行きたいよね。
ラデツキーかけながら、
ドーン!パシャー!ドーン!パシャー!
みたいな。
ゾンビ映画にかかわらず、ホラーはコメディなのだから、笑いは積極的にとりたい。
ストーリーに関しても原作をダイジェスト版にした感じで工夫はないし、ZQN(ゾンビ)も怖さが足らない。
唯一評価できるのは15禁とは思えないスプラッター描写とか殺し方がかました感じのところなんだけど、それにしてもなんで評価されてるのかわからない。

『スポットライト』
アカデミー賞受賞作品。山口でなぜかやってないので、帰省の折に見てきた。
これは皆殺しじゃなくて、普通に論評するけど、いい映画でした。
カソリックの神父様が幼児をズッコンバッコンしてた事件をスッパ抜いたボストングローブ紙の記者さんたちのお話。
緊張感も切れないし、音楽も上手くきかしてくるし、映画として良作なのはもちろん、「マスメディアってなんすか?」っていうところを突いてくる感じ。
ちょくちょく入ってくるヒューマン描写が中途半端で葛藤を描くならもっと描いて欲しかったし少し鬱陶しいというのはあるにしても、サスペンスとしても社会派ドラマとしてもいい映画だったと思う。