素人サブカル批評

草映画ライターとして映画評論。たまに他のサブカル評論。

映画じゃないバカ時報 音楽編〜ロックはUSとUKとJだけで分類しちゃダメだよ〜

長らく、チミチミと誰が読んでるか不明なまま、映画についてお話ししてきたわけですが、「映画は観るのに時間がかかる。このままでは読者を逃してしまう!」ということで、映画とは全く関係ない(とはいえ私の感覚の中では地続きの趣味)である音楽について評…

映画バカ時報 2019.4.8. 「強めのファンは文化を殺す」

お久しぶりです。 およそ8ヶ月ぶりの更新。 この間色々なことがありました。 血尿が出たり、吐血したり、肝臓に腫瘍が見つかったり。ほんと内臓がいかれると、大したことなくても重病になった気がします。 この半年、僕にはツキが回ってきてない気がしてなら…

映画バカ時報 2018.8.22. 「世の中にはいろんな映画がある2:クオリティを下げるプロ意識」

出張中映画館の近くに住んでいることもあり、絨毯爆撃のようにロードショーを観ています。そんなシリーズもの-前回から1ヶ月経ってしまった-の第2~5弾を一気にいきます。 2作目は『ミッション:インポッシブル フォールアウト』 トム・クルーズ映画の…

映画バカ時報 2018.7.26. 「世の中にはいろんな映画がある1:さよなら、僕らのダイナソー」

出張で東京にきております。 東京出身なので「会社の金で帰省できたじゃん」とか言われたりするのですが 僕は実家が苦手な人なので仕事場から30分ほどの実家ではなく、仕事場から15分ほどのマンスリーマンションで暮らしております。 東京に来て、仕事は忙し…

映画バカ時報 2018.5.14. 「肝機能障害とハリウッド映画の思い切りと日本映画のノスタルジー」

G.W.前半を39.5度の高熱と共に満喫しました。 休日診療に駆け込んだ医者には初回に 「3日経っても治らなかったら、インフルですね」 とG.W.が療養生活になる可能性を示唆され、 2回目はインフルでないことが検査でわかった代わりに 「あと3日経っても、こ…

映画バカ時報 2018.4.24. 「映画を評論しようとしたら、映画館の話になっちゃった」

ひっさびさに映画館で映画を観てきました。 観たい映画があったというよりも、映画を観る時間ができ、映画館に行きたくてしょうがなかったために何も調べずに向かって、ちょうどいい時間の映画を観たってだけです。 僕は映画館が好きです。これは映画が好き…

映画バカ時報 2018.2.8.

最近、映画館に行ってないです。 もっぱらタブレットが僕の映画館になっております。 さて、そんなタブレットで見た最近の映画をご紹介。 その前にふと考えたんですが、映画批評を本ではなく、ネットでやっている自分の場合、懇切丁寧にあらすじというものを…

映画バカ時報 2018.1.6.

さてさて皆さん、あけましておめでとうございます。 年改まりまして、今年もバカ映画時報続けていきたいと思いますが、 当初は山口という映画好きにとっては網走番外地のような場所にぶち込まれた僕が東京では観なかったような映画を観て批評するという趣旨…

バカ映画時報 番外編①

ロードショーものを扱っていたバカ映画時報ですが、 さすがにロードショーばっかり観ているほど暇ではないので、 TV,DVD,amazonビデオ等々で日々観ている映画もメモっておこうと思います。 映画館って1800円かかるじゃん?いわゆるバカ映画は大好…

バカ映画時報第8弾

バックナンバー第8弾 『昼飯時にふと思い出した、僕の脳みそが見なかったことにしていた映画』評 そういえばこんな映画も見ていました。 『銀魂』/ 福田雄一まず最初に確認しておきたいことがある。僕は福田雄一が大嫌いだ。・刹那的な笑いのためのストーリ…

バカ映画時報第7弾

バックナンバー第7弾 『アウトレイジ・最終章』 / 北野武 アウトレイジ・シリーズの最後の1作。北野映画が好きで、やくざ映画もバイオレンス映画も好きな私は観に行った。ただ、期待していなかった。アウトレイジ>アウトレイジ・ビヨンドと哀しいかな、つ…

バカ映画時報第6弾

バックナンバー第6弾 『ダンケルク』 / クリストファー・ノーラン『メメント』『インセプション』『ダークナイト』シリーズ『インターステラー』と個人的には最高の映画を供給し続けてくれる現役の映画監督、クリストファー・ノーランの最新作。 ※これ以降…

バカ映画時報第5弾

バックナンバー第5弾 『デッドプール』なんか俄かに話題になっていたアメコミ映画を観てみた。アメコミ映画をひたすらパロってディスってを繰り返すなんの生産性もないおバカ映画。スローモーションの使い方とか、なんかだいぶ古臭い気もするのだけど、内容…

バカ映画時報第4弾

バックナンバー第4弾 『アイアムアヒーロー』なんか、好意的な論評の多い、漫画原作の実写映画見てみました。基本的にはゾンビパニックものなのだけど、パニック感があんまりない。ショットガンで10秒に1回吹き飛ぶ脳髄は一見の価値あると思うのだが、リズ…

バカ映画時報第3弾

バックナンバー第3弾 『007 スペクター』久々に聞いたよスペクター。往年の名悪役軍団だよ。つまるところ、ポケモンのロケット団であり、仮面ライダーのショッカーだよ。でもね、ここで大問題。ストーリーほぼ覚えてないの。たぶん、ボンド人を殺す→セック…

バカ映画時報第2弾

facebookバックナンバー第2弾 『TED2』前作が大きな話題になった『TED』の第2弾。前作よりもやや先鋭化したブラックジョークと下ネタは良い。クソふざけた世界の中に社会性とか、同時期公開の某恐竜映画の1作目のパロディをぶっこんだりとやりたい放題。で…

バカ映画時報第1弾

今は懐かし、2年前、facebookで始めた勝手に映画評コーナー その第1弾。バックナンバー。 『バケモノの子』細田守らしい家族の物語と夢のある世界観は良い。宮崎駿と押井守の合いの子(失礼)のようなアニメ作りをしてくる感じ。ただ一方で問題は登場人物が…

ふっかーつ

このブログの存在をすっかり忘れていた。 いろんなところに草映画ライターとして、素人映画評を書いているのだが、 −facebookにぼけっと書くこともあれば、友達が出してるミニコミ的な本に破格のお値段で(ビールジョッキ2杯弱かな)出すこともある− なんな…

第3回『時計仕掛けのオレンジ』~ある作家の復讐~

今回取り上げるのはスタンリー・キューブリックの名作『時計仕掛けのオレンジ』。 映画公開は1971年ですが、原作は1962年出版の同名小説です。作者はアンソニー・バージェス。 舞台は近未来(当時から見て)のロンドン。アレックスは仲間4人と不良グループ、…

第2回『イージー☆ライダー』と『ロッキー』(後編)

意外と好評だったので、昨日に引き続き第2回。とりあえず、1稿完成させます。 前回は『イージー☆ライダー』を評論しました(第1回参照)。 今回は『ロッキー』の評論から始めます。 誰もが知っている『ロッキー』。とりあえず、ストーリーのおさらい。 シル…

第1回『イージー☆ライダー』と『ロッキー』(前編)

映画論の記念すべき初回。 みなさんは『イージー☆ライダー』と『ロッキー』という映画をご存じでしょうか。 どちらの作品もアメリカ映画史に残る名作なので、きっと観たことはなくても名前は知ってるでしょう。 まず、『イージー☆ライダー』。アメリカン・ニ…